にっとくニュース227
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保存版TOKUにっとくの知っ得!振動ノッキングは異常燃焼の一種であり、燃焼室内で異常な高温・高圧が発生します。また、エンジンからキンキン・カリカリといった金属性の音や振動が発生するのが特徴です。ノッキングが発生し続けると、異常な高温・高圧によってスパークプラグやエンジンを損傷させてしまう場合があります。このため、ノッキングが発生し続けないようにノックセンサを用いた制御をしています。重り圧電素子(圧電セラミックス)ノックセンサは、エンジンのシリンダブロックに取り付けられています。ノックセンサ触媒10ノッキングが発生したら要注意《NTKノックセンサ断面図》ECECECECECECUU燃燃燃燃料料料料空気エンジン排出ガス ノックセンサとは、エンジンで発生するノッキング*¹を検知する振動センサです。シリンダブロックが振動すると、ノックセンサに内蔵されている重りが振動し、圧電素子*²に力が加わることによって電気が生じます。ノッキング発生時には振動が大きくなるため、生じる電気の量も多くなります。このように、ノックセンサで生じる電気の量をECUでモニターすることでノッキングの発生有無を検知します。 エンジンの「高出力化」や「省燃費化」には、ノッキングを検知し回避するノックコントロールシステムが使われています。この制御において必要不可欠なのがノックセンサです。*1 異常燃焼の一種  *2 圧電セラミックス 空気と燃料の混合気に火を点けるタイミングは“点火時期”として制御しますが、点火時期が早いとエンジンの「高出力化・省燃費化」が期待できる反面、ノッキングが発生しやすくなります。逆に点火時期が遅いとノッキングは発生しにくいのですが、エンジン出力や燃費性能は低下します。 ノックコントロールシステムは、一般的にエンジン出力・燃費とノッキングとのバランスを見ながら、最適な点火時期に制御するものです。このシステムにおいて必要不可欠なのがノッキングの検知することです。 ノックセンサはノッキングによって発生した振動を圧電素子で検知し、電気信号としてECUに伝える役割をしています。NTKノックセンサの販売を開始しました。今回はノックセンサについて、基礎から見てみましょう。ノックセンサとはノックセンサの役割もしノッキングが発生し続けると…ノックセンサの仕組みと働きくなると、エンジン出力や燃費性能が低下します。すると大変ですよ!

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