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エンジン損傷の可能性三元触媒の浄化機能低下混合気の状態をモニターする役割を担うO2センサが故障し、その信号が途絶えると、エンジンコンピュータは混合気がどのような比率になっているのか判断できなくなってしまいます。このとき、もし混合気の状態がリーン(燃料が薄い)のままだと、エンジンの温度が上がり過ぎて、最悪の場合エンジンの損傷につながってしまう可能性があります。エンジンコンピュータはO2センサが故障すると、ただちにエンジン警告灯(MIさらにエンジンの安全を確保するために、混合気の状態をリッチ(燃料が濃い)に移行させます。一方で、混合気がリッチの状態になると三元触媒の浄化機能が低下し、排出ガス中の一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)が増えてしまうという、排出ガスの悪化を招いてしまいます。また、燃料噴射量の増加によって燃費の悪化にもつながります。L)を点灯させ、O2センサが故障した場合、人体や環境に有害なガスが大気中に放出されるだけでなく、車の燃費が大幅に悪化し、お財布からお金も放出、ということになってしまいます。地球環境とお財布を守るために、故障した部品はただちに新品交換。このポイントを守ることが、皆さんの愛車の快適走行をキープすることにもつながるのです。●実際のエンジンを使って評価を行った一例(当社調べ)O2センサについて、動画で 分かりやすくまとめています。ぜひチェックしてみてね!Mechanic note Document 02checkまとめO2センサが故障すると、ただちにMILが点灯するよO2センサの故障で起きることO2センサが故障した場合、一般的にはリッチ制御に移行POINTO2センサが劣化・故障していたら、ただちに新品交換を勧めましょう!リッチ6.6km/ℓの差劣化・故障したO2センサで走行すると、触媒の劣化や機能 低下を引き起こす可能性があります。その結果、排出ガス中の有害物質が増加します。NITTOKU NEWSO2センサの故障によって適切な検知ができなくなると、常に理論空燃比よりも燃料の濃い(リッチ)状態で走行をすることになります。正常時よりも燃料を多く消費しますので、燃費が悪化します。他にも加速性の悪化、排出ガスが臭くなるといった症状も招きます。じつに燃費が、6.6km/ℓも悪化するという結果になりました。これは燃料代が約1.4倍に跳ね上がるということになります。故障したO2センサは、車検の時に必ず交換する必要がありますが、故障したタイミングですぐに交換しないと、無駄な出費がかさんでいく・・・・・ということになるのです。空気過剰率(λ)空気過剰率(λ)(燃料が多い)理論空燃比(ガソリン:空気=1:14.7)リッチ(燃料が多い)理論空燃比(ガソリン:空気=1:14.7)0.00.00.00.0(燃料が少ない)リーン(燃料が少ない)HC・CO排出量の過多燃費・加速性の悪化11正常時に比べ6.6km/ℓも悪化したという結果も…22.1km/ℓ正常時15.5 km/ℓ故障時リーン

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