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※1エーミング…電子制御装置が正しく作動するための校正・調整作業のこと。※2FAINES…(一社)日本自動車整備振興会連合会(日整連)がインターネットを活用して運営している「車種ごとの整備マニュアルを閲覧する」ためのシステム。新認証基準を得るための要件には、「工場」「機器」「メカニック」の3つの観点で新たな基準が設けられています。まずは「工場」。「エーミング(※1)」には、一定の広さを有する作業場が必要になります。次いで、「機器」。電子制御装置の整備には、少なくとも「水準器」「整備作業要領書(または日整連のFAINES(※2)等の電子整備要領書を閲覧できるインターネット環境)」「整備用スキャンツール」を揃える必要があります。それから「メカニック(人材)」。作業を行うメカニックにも、人数や資格の基準があります。このように特定整備に対応するためには、人員確保や設備導入など、時間と費用を要するため、2020年4月1日時点で既に「電子制御装置整備」の対象作業を実施していた整備工場については「電子制御装置」の認証を受けなくても、事業を継続できる経過措置が認められています。経過措置は2024年3月末まで。新たに認証を目指す事業所は準備を進めましょう。エーミング作業はメーカーや車種によって必要な機器が変わるため、整備工場がすべての機器を用意することは現実的ではありません。また知識とスキルがあっても、作業場が確保できないために認証が得られないのはもったいないことです。そこで今回の制度では、電子制御装置を整備するための作業場の共用を認めていて、共用の施設を利用して申請を行うことが可能となっています。特定整備の認証取得に向けて、条件を再確認しよう施行から早2年。制度の違いを再確認!分解整備と特定整備、 例 整備工場A整備工場B特定整備では、作業場の共用が可能に級級級級級級級級級級級級自動車分解整備事業自動車分解整備事業自動車特定整備事業自動車分解整備事業自動車分解整備事業自動車分解整備事業自動車分解整備事業自動車分解整備事業自動車特定整備事業自動車特定整備事業自動車特定整備事業自動車特定整備事業自動車特定整備事業自動車特定整備事業メカニックは「2人以上」。うち1人を整備主任者として選任します。条件は「1級(2輪を除く)自動車整備士」または「1級(2輪)、2級自動車整備士、電気装置整備士、車体整備士が国交省主催の講習を受講」となります。OR1級自動車2級自動車整備士※共用は、電子制御装置点検整備作業場、バンパ・ガラス交換の作業場、車両置場に限る。水準器、整備用スキャンツールの保有が義務となります。また「整備作業要領書」はインターネット環境があれば、整備情報提供システム「FAINES(有料)」にアクセスでき、条件はクリアできます。水準器整備士講習下表のように、対象の車種によりエーミングに必要な広さの要件は異なります。また電子制御装置点検整備作業場は、点検作業場、車両整備作業場のほか完成検査場と兼用可となります。正確な計測のためには、作業を行う床面が平滑であることも大切な要件です。対象とする自動車についてエーミング作業を実施するのに十分であること電子制御装置点検整備作業場の寸法(奥行×間口)普通(大)普通(中)軽16×5m床の平滑性天井の高さ13×3m5.5×2mNITTOKU NEWS03制度や違いを理解して事業に合わせた認証取得を考えよう!!電子制御装置整備のみ共用可能分解整備電子制御装置整備インターネット環境整備用スキャンツール黄色や緑色の看板は信頼の証!認証条件の違いをチェック工員の条件作業機械等の条件作業場の条件

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