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Mechanic note Document 05check例えば、エンジンもノーマル、街乗りメインの方が、コールドタイプのレーシングプラグ(高熱価)を装着してしまうと、「くすぶり」と言われるトラブルの元になってしまいます。反対に、サーキット走行がメインでエンジンチューニングをされている方が、ホットタイプ(低熱価)のプラグを使用すると、スパークプラグの溶損や、ピストンの焼き付きなどの大きなトラブルに!一般的なスパークプラグの発火部形状はプロジェクトタイプ(図A)ですよね。しかしレーシングプラグには様々な発火部の形状があります。一般的に、発火部が燃焼室に突き出ている方が着火性能に優れていますが、その反面、高温の燃焼ガスにさらされやすく、外側電極も長い事から、熱的トラブルや機械的トラブルの原因になる可能性があります。それらのトラブルを防ぐために、外側電極が短いものや発火部が引っ込んだものがラインナップとして設定されています。例えば、エンジンもノーマル、街乗りメインの方が、スラントタイプ(図C)を装着してしまうと速くなるどころか、出力低下を招く原因に。反対に、サーキット走行がメインで、ハイチューンエンジンの場合は、高温かつエンジン振動が大きくなる為、プロジェクトタイプ(図A)では、溶損や外側電極の折損などのトラブルが発生してしまう可能性があります!まとめエンジンのチューニング度合いや走行条件にあわせて、スパークプラグの熱価と発火部形状を選ぶべし!どんなスパークプラグを選べばいいか分からない方は、チューニングパーツを販売しているショップなどに相談されることをオススメします!チューニング度合いや走行条件にあわせて発火部形状を選ぼう!「レーシングプラグ」「速 く =なる」ではない!● ハイチューンエンジン● サーキット走行の方(適正熱価が10番だった場合)● エンジンノーマル● 街乗りメインの方(適正熱価が6番だった場合)11(発火部突出しタイプ)ABCDE低中高スラント(斜方)タイプタイプ無しセミ沿面タイプ標準スパークプラグ外側電極が長いNITTOKU NEWSレーシングプラグの熱価や発火部形状は、エンジンのチューニング度合いや走行条件に合わせて選択する必要がありますので、お客様のご判断、責任でお選びください。その際に生ずるエンジンやプラグのトラブルは一切の責任を負いかねますのでご了承ください。そのまま短い標準スパークプラグレーシングプラグチューニングレベル※品番の赤文字が熱価を示しますPOINTスパークプラグの温度が上がりすぎ、異常燃焼(プレイグニッション)を誘発し、プラグの電極溶解、さらにはピストンの焼き付き等を招く原因となります。プロジェクトコンベンショナルタイプに        を装着焼けすぎスパークプラグの温度が上がりにくく、発火部にカーボンがたまり電気が逃げてしまい、火花が飛ばなくなります。(くすぶり)フラットタイプに        を装着くすぶりレーシングプラグについての情報はコチラに掲載していますので、気になる方は要チェック![HP製品サイト]大事なポイント 2熱価が低すぎる注意熱価=スパークプラグが受けた熱を逃がす度合い。エンジンとマシンにマッチした熱価の選定を!熱価が高すぎる発火部形状

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