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シーズンを振り返って〈総括〉キーポイントになったレースは? ズ2位ということで非常にもどかしい、悔島田監督(以下:島田)2年続けてシリーしいシーズンでした。詰めの甘い部分が多かったのかなという印象を持っています。一方でチームとしてはサクセスウェイト(以でも速さを見せられたこと、昨シーズンに続き、致命的なミスが1つもなかったことはこのチームの強みだと思っています。根岸チーフエンジニア(以下:根岸)エンジニアは昨シーズンと同じメンバーだったので意思の疎通がしやすく、コミュニケーションを取り合いながらシーズンを戦うことができました。SUPERGTのレギュレーション上、ハンデのない第1戦と第8戦はチーフエンジニアとして重要視していましたし、結果を出したいと思って臨みました。島田第6戦の菅生(スポーツランドSUGO)がキーポイントだったと思います。このレース、3号車は98kgのウェイトが積まれており、普通で考えたら予選のQ1で脱落するところをQ2まで進むことができました。決勝では段々とペースを落としてしまい、レース終盤まで7、8位を走っていました。そしてラスト2周の下:ウェイト)のハンデを背負ったレースところでGT300に引っかかる形で、ライバルである36号車に抜かれてしまいました。結果的に36号車は8位フィニッシュ、3号車は10位フィニッシュとなり、レース結果自体は2ポイント差ですが、我々は2ポイント失い、36号車は2ポイントを得たことで実質4ポイントを失ってしまった。そういう意味で今シーズンのキーポイントのレースだったと思っています。今シーズンは条件が良い時にポイントを積むことはできていましたが、ハンデを背負ったときに1ポイントを如何に積み重ねていくかというところが課題だったと思います。根岸私も第6戦です。予選Q2に進めたことは良かったんですが、決勝の最後で優勝争いをしていた36号車に抜かれてしまったのは優勝を争う上で大きかったと思います。第6戦以外で言うと、第4戦が個人的に「楽になれた」という意味で印象に残っています。SUPERGTでミシュランタイヤを使っているチームは23号車と3号車の2チームだけですが、ファンの皆さんはミシュランタイヤ=雨天に強いというイメージがあるかと思います。そうした周囲の期待は避けるようにしていても、やはりプレッMOTORSPORTS特集特集MOTORSPORTSNITTOKU NEWS062023年シーズンをランキング2位で終えた3号車 Niterra MOTUL Z。最終戦の最終盤までシリーズ優勝を争い、今シーズンを通して「速い」3号車の名に恥じない走りを見せてくれました。今回の特集では3号車 Niterra MOTUL Zを擁するNDDP RACINGの島田監督、根岸チーフエンジニアに今シーズンの総括とともに、千代選手、高星選手の印象、レース内外での取り組みについてお伺いしました。第6戦 Q1突破を喜ぶ高星選手、根岸チーフエンジニア島田監督Niterra MOTUL Z「2023年シーズン総括」

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